ギターアンプシミュレーターの音を生の真空管アンプに近づける1つの方法




今では練習やライブでよく使われているギターアンプシミュレーター

本物のアンプを必要としない上、最近では高音質なものが多いのでレコーディングでも本当に便利です!

ギターアンプシミュレーターとは、ギターやベースをデジタル処理で音作りができる機材のことです。
ギターアンプシミュレーター Positive Grid BIAS AMP2.0
ポン吉くん
まさにその名の通りですね!

しかしギターアンプの代用として使うと言ってもギターアンプシミュレーターは、本物のギターアンプと比べて音に温かみが少ないです。

悪い言い方ですが、デジタル臭い音で安っぽい音がします。

実は、その問題はアンプシミュレーターの手前で音作りすることで対処できます。

ポン吉くん
難しそうですけど初心者の僕にもできますか?
Haike
そんな難しい手法ではないので要領を理解すれば誰にでもできますよ

これから【生のギターアンプの音に近づけるためのテクニック】をご紹介したいと思います。

ギターアンプシミュレーターより前段にEQを配置して音を作る

今回はDAWソフト【Logic Pro X】とLogic Pro 付属のギターアンプシミュレーター【Amp Designer】を使って説明していきます。

DAWソフト【Logic Pro X】
Logic Pro 付属ギターアンプシミュレーター【Amp Designer】

まずミキサー画面を開き、アンプシミュレーターの手前にイコライザーを配置します。

今回使用しているイコライザーは【Logic Pro付属のイコライザー】ですが、他のイコライザーでも構いません。

高音域の部分をバッサリカット

イコライザーを使って高音域部分にフィルターをかけていきます。

高音域をカットする目的はジャリジャリ・シャリシャリ鳴っている耳に痛い部分を消すためです。

フィルターをかける目安は、若干音がこもる辺りで留めたほうが良いです。

Haike
イコライザーをON・OFFして音の違いを確認しながら調整しましょう。

何もしてないもの

イコライザーのフィルターをかけた後

カットした高音域の手前の帯域をブーストして音抜けを調整する

このままではこもった音の状態です。

そこで最後に先ほどフィルターカットしたの部分を手前をブースト(持ち上げる)して、音の抜けを調整します。

もう少し音をハッキリ明るくさせたい場合はフィルターを右にずらして調整しましょう。

ブーストしていない

高音部分をブースト後

Haike
真空管アンプらしい温かみのある音になってきましたね。

これで作業は以上です。

最初と比べると耳障りな部分が消えヴィンテージっぽい感じになってきたと思います。

Haike
聞き比べてみましょう

何もしていない(ギターアンプシミュレーターのみ)

EQ後(フィルターカット・ブースト済み)

ギターアンプシミュレーターは生の真空管アンプのインプット回路までシミュレートしていない

ギターアンプはインプットのジャックから音の信号がたくさんの回路へ流れていきます。

無数のコンデンサーやオペアンプなどを通ることによって良い意味で劣化した音を出してくれます。

しかしアンプシミュレーターは、ギターアンプのインプットからプリアンプの回路まで想定してシミュレートしていません。

あくまでイコライザーと歪み成分を調整するだけ。

そのためアンプシミュレーターだけだと機械的なキンキンした素朴な音になってしまうわけです。

そこでギターアンプのインプット回路の代役としてイコライザーを使って、アンプシミュレーターを真空管アンプに近づけようということです。

ポン吉くん

なるほどですね!

これはどのアンプシミュレーターにも対応できますか?

Haike

もちろんできますよ。

アンプシミュレーターの手前にイコライザーを挿入して調整するだけです。

まとめ

この手法はプロのレコーディングエンジニアでも使われてる手法です。

プロの現場でもギターアンプシミュレーターが使われていることがありますが、やはりアンプシミュレーターだけだとどうしてもデジタル臭があり耳に刺さるような音になってしまいます。

その対策としてこれらの手法が使われます。

ぜひ試してみてください。

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