DTMを始めるならまず揃えておきたい大事な8つの機材




“Haike”
どうも、宅録クリエイターのHaike( icon-twitter @Haike_Guitar)です。

初心者がこれからパソコンを使って音楽制作をしたいと思ってもまず何を揃えたらいいか分からないですよね?

DTMで音楽制作をするためにはこれらの機材が必要になってきます。

音楽制作DTMで必要な機材

それでは音楽制作DTMを行うために必要な機材を1つずつ紹介してきましょう。

パソコン

音楽制作をするために揃えたいパソコンの最低スペック

CPU Intel Core i5以上
ストレージ
  • SSDの場合…256GB以上
  • HDDの場合…500GB以上
メモリ 8GB以上

DTMに最低限必要なスペックを表でまとめてみました。

“Haike”
上の条件に当てはまるDTM適したパソコンを1つ上げるとしたらこのパソコンですね。

音源を編集する内容によりますが、これくらいの性能がないと処理が追いつかない場合があります。

もし、最低このスペックのパソコンを揃えていないとせっかく進めていた作曲のデータが保存されずに消える事が起きる可能性があり得ます。

“ポン吉くん”
苦労して録ったボーカルの音源データが消えてまたやり直しになるとショック…うう….

他にも、パソコンのスペックが低いとこのような症状が起きる可能性があります。

PCのスペックが低いと起こりやすい症状

  • 画面がフリーズする
  • 立ち上げているソフトが急に落ちる
“Haike”
こうなるとモチベーションが下がり作業がはかどりませんね…

上記の最低スペックは用意して音楽制作に取り組みましょう。

初心者にDTM用パソコンとしてオススメするならMacBookPro

MacBookProは純正でGarageBnadが付属されています。

作曲するために必要な機能が十分に備わっていてとても優秀な音楽作成ソフトです。

Mac本体の動作も安定しているのでWindowsのようにいきなりフリーズしてソフトが落ちるという心配はありません。

デザイン性・操作性・動作もどれも優秀なMacですが唯一欠点なのがWindowsと比べて価格が高いということです。

しかし、GarageBandは直感的な操作に優れて操作方法の情報も検索すればすぐに見つかるので初心者には扱いやすいDAWソフトです。

私は最初GarageBandから使い始めました。

作曲からアレンジまで一通りのことはこのソフト1つでこなすことができるのでオススメのDAWソフトです

DTMに最適なパソコンの情報を別の記事に載せてありますのでご参考ください。

DAWソフト

DAWとは「Digital Audio Workstation」デジタルオーディオワークステーションの略で作曲するソフトの事です。

“Haike”
業界では「ディーエーダブリュー」や「ダウ」と呼ばれています。

このソフトがあれば作曲ができる他、自分でミックスマスタリングが行うことができるので一通りの音楽制作が可能です。

DAWは数多くのメーカーから製品を出しています。ユーザーによく使われてる主なDAWを並べてみると以下のようなものがあります。

DAW名 メーカー Windows Mac
ProTools Avid
Cubase Steinberg
Studio One PreSonus
Live Ableton
FL Studio Image-Line
Digital Performer MOTU
Logic Pro X Apple ×
SONAR Cakewalk ×
ACID ソースネクスト ×
“ポン吉くん”
これからDAWソフトを購入しようと思っていますが、たくさんメーカーがあってどれにしようか悩みますねー
“Haike”
大丈夫ですよ、DAWソフトはメーカーそれぞれ得意不得意のような特徴がありますが、その中で自分に合ったDAWソフトを選ぶと良いでしょう。

各メーカーが出しているDAWソフトには「サンプル音源が多い」「音質が良い」といった特徴がそれぞれあります。

しかし、どのDAWソフトも主な性能は変わりません。

具体的には、「再生」「録音」「波形の編集(タイミング・音程修正など)」等の基本的な機能はどのDAWにも備わっています。

ですので、初心者の方でしたらまず操作画面の見やすさ自分のバンドのメンバーが使っている同じDAWソフトから触ってみるのもいいでしょう。

そして、無料版も数多く存在するのでまず無料版のソフトから触って慣れていくこともオススメします。

無料で定評のあるFL STUDIO
レコーディングスタジオで定番!無料のDAWソフトPro Tools|First

各メーカーのDAWソフトを比較した紹介は別記事で掲載いたします。

オーディオインターフェイス

リアルタイムで演奏をレコーディングするために重要な機材の1つです。

これがオーディオインターフェイスです。

オーディオインターフェイスがあれば次のような事が3つの事が可能です。

  1. ギターやマイクの音をパソコンから高音質で録音・再生ができる
  2. 入出力端子が豊富
  3. レイテンシー(信号遅延)によるトラブルを回避できる。
“ポン吉くん”
本格的な機材ですね、これって本当に音楽制作で必要なのですか?
“Haike”

これがないとまともな音楽制作ができないと思ってください。

それではこれから解説いていきます。

高音質で録音・再生できる

オーディオインターフェスは、音の劣化ノイズに強い設計で作られています。

もし、マイクやギター・シンセサイザーを直接パソコンに繋げた場合ノイズが乗る原因になります。

また出力もパソコンからスピーカーへ直接繋げると音が劣化します。

それを防ぐためにオーディオインターフェイスを使用することで解決します。

“ポン吉くん”
オーディオインターフェイスってとても重要な役割をしているんですね!

たとえば、パソコンに内臓されているマイク入力は簡易的なものです。

パソコンに内臓されているマイク入力端子です

もしその端子にマイクを繋いで録音した場合、何も音が鳴っていないところにノイズが入ってしまう事があるのでDTM用には適していません

オーディオインターフェイスがあれば、わざわざノイズが乗っている部分を切り取りしなくて済むので編集が楽にです

入出力端子が豊富

オーディオインターフェイスを使用することで複数のマイクギターシンセサイザーを繋ぐことができます。

その他に、スピーカー出力用の端子も内臓されているのでモニタースピーカーも使用可能です。

“ポン吉くん”
コンデンサーマイクでボーカル録りたいんだけどオーディオインターフェイスでも録音できますか?
“Haike”
もちろんできます!しかしコンデンサーマイクを使いたい場合はファンタム電源が必要です。

ほとんどのオーディオインターフェイスの場合、ファンタム電源のON・OFFスイッチが内臓されています。

そのスイッチをONにすることでコンデンサーマイクで録音できます。

“ポン吉くん”
なるほどですね!

ですが、購入する時は念のためファンタム電源が内臓されていることを確認しましょう。

また、より多くの楽器を使った録音をしたい場合は使いたい入力端子の数が必要になるので、必要チャンネル数に合ったオーディオインターフェイスを選ぶのがポイントです。

また、ドラムのようなたくさんマイクを使って録音したいことがあると思います。
そのような場合は、多チャンネル対応のオーディオインターフェイスを用意することでたくさんのマイクを使った録音が可能です。

レイテンシー(信号遅延)によるトラブルを回避

レイテンシーとは音の遅れの事です。

もし、オーディオインターフェイスを使用しないで楽器をパソコンに直接繋いだとします。

DAWソフトを使って録音した場合0.5秒くらい遅れが生じる事があります。

“ポン吉くん”
0.5秒の遅れってあまり大したことないのでは?
“Haike”
0.5秒というのは120BPM(テンポの単位で表した数字)で四分音符1つ分の遅れが生じるのと同じです。
“ポン吉くん”
それはリアルタイムで弾くのはちょっときついですね(汗)
“Haike”
そうですよね。

レイテンシーが発生しないようにオーディオインターフェイスにはASIOというドライバーが内臓されているんです。

 

オーディオインターフェイスは、PCに内臓されているオーディオ入力出力端子と違って高性能・高音質なので必需品の1つと思って良いでしょう。

モニタースピーカー

モニタースピーカーとは「検聴用のスピーカー」のことです。

音の定位感(配置)音量バランスを確認するために重要な機材です。

録音した音に演奏の間違いはないか、ノイズや余計な環境音の入り込みがないかのチェックに最適です。

モニタースピーカーとして代表的なYAMAHAのHS5

実はモニタースピーカーの真下に専用のスタンドを設置することで音に明瞭感が出てミックス・マスタリングがしやすくなります。

“Haike”
詳しくはこちらの記事に書いていますので是非ご参考ください。

モニタリング用にリスニングスピーカーは不向きな理由

ポン吉くん
音楽鑑賞用のコンポ持っているけどそれではダメですか?
“Haike”
音楽鑑賞用のスピーカーは、聴き手側が音楽をより楽しく聴けるように音を調整していますので正確にモニタリングできません。

聞き手側はみんな違うスピーカー・環境で聴くので低音・高音が強く聞こえたり弱く聞こえたり様々です。

もし低音の強い鑑賞用のスピーカーで音の調整をしたとします。

すると聞き手側のスピーカーが低音の強いスピーカーだった場合、余計に低音が強く聞こえてしまい元のミックスした音源とかけ離れてしまいます。

“Haike”
これではミックスの意味がなくなってしまいますよね

そういう事がないようにモニタースピーカーは【原音に忠実な設計】になっています。

こういったフラットな特性を持つスピーカーでチェックしバランスをとれば、上記のようなことは起こりません。

モニタースピーカーは非常に重要な機材と言えます。

モニターヘッドホン

モニターヘッドホンとはレコーディング現場でミュージシャンやエンジニアが愛用する機材ののことです。

このヘッドホンは鑑賞用のヘッドホンとは違い【鑑賞】として使うのではなく、【チェック】として使われます。

いうならば、【音のアラを探すための検聴器】と言ってもよいでしょう。

音源としてお客さまに送り出すために音に不備がないかチェックするため重要な機材です。

“ポン吉くん”
夜間の練習にも周りに騒音の迷惑にならないので大変便利ですね。

音質面

非常に原音に忠実な作りなっていますので、音楽鑑賞用のヘッドホンと比べると音にクセがありません

それは音のチェック(アラ探し)をするためには細かい音まで聴き取れる必要があります。

そのため原音に忠実=フラット(全ての音域で出音が均等)だということです。

耐久性

モニターヘッドホンは耐久性が高い作りになっています。

レコーディングの演奏中に使われたり長時間使用されることも想定されていますので普通の音楽鑑賞用のヘッドホンと比べて頑丈な作りです。

もし故障しても自身でメンテナンスできるようにシンプルな構造になっています。

メーカーによりますが有名な定番ヘッドホンならメンテナンスパーツが取り揃えていますので、部品補修が可能です。

マイク

ボーカルやギターのアンプの音を生音で録りたいという方には必要です。

録れる音はオーディオインターフェイスの差よりもマイク性能の差のほうが大きく出るので、どんなマイクを選ぶかは重要なポイントです。

どういった用途で使うかによってマイクの種類正しい使い方が変わってきますので解説していきます。

“ポン吉くん”
マイクも種類がいっぱいあるから悩みそうだなー。
“Haike”
マイクは自分の用途に合わせて大きく2点に分けられるので難しく考える心配はありませんよ。

これから解説していきます。

 

マイクは大きく分けてダイナミックマイクコンデンサーマイク2種類があります。

ダイナミックマイク

特徴 内容
電源 不要
価格 安い
耐久性 強い・湿気にも強い
感度 低い(小さい音は拾いにくい)

カラオケやライブハウスでよく見かけるタイプのマイクです。

衝撃にも頑丈ですので壊れにくい設計になっています。

ただ集音できる範囲が狭いので小さい音やマイクから遠い音は拾えません。

ライブパフォーマンスなどの衝撃が予想される現場で十分に効果が発揮されるマイクです。

コンデンサーマイク

特徴 内容
電源 必要(ファンタム電源が必要)
価格 高い
耐久性 弱い(振動や湿気に弱い)
感度 高い(小さい音は綺麗に録れる)

レコーディングスタジオでミュージシャンがヘッドホンをしながら使っているマイクがこのコンデンサーマイクです。

“Haike”
私はコンデンサーマイク初めて使った時衝撃でしたが、なんと小さな吐息や鼻息が鮮明に録れるほど録音の感度が良いです。

ただダイナミックマイクと違ってコンデンサーマイクはファンタム電源が必要になってきます。

ファンタム電源を使うためにはオーディオインターフェイスやマイクプリアンプにはだいたい標準で内臓されていますのでON/OFFで切り替えて使いましょう。

自分に合ったマイクを選ぶポイント

ボーカルを録るならコンデンサーマイク

ボーカルのような細かい表現が必要とされる繊細かつデリケートなパートを録るためには、コンデンサーマイクを揃えましょう。

コンデンサーマイクはとにかく感度が高く、幅広い周波数の音域を丁寧に拾い上げてくれます。

コンデンサーマイクを購入する際は念のためオーディオインターフェイスにファンタム電源が内臓されているか確認しましょう。

もし内臓されていない場合は単品のファンタム電源マイクプリアンプが必要です。

ギターアンプやドラム・パーカッションを生で録るならダイナミックマイク

ギターのアンプやドラムなど大きい音にはダイナミックマイクが向いています。

ダイナミックマイクはギターやドラムのような大音量でアタック音の強い楽器を録っても音が割れにくい構造になっています。

また集音する範囲が狭いことを利用してマイキングもできます。

また詳しいことは別記事で掲載しますが、アンプに向かって添えるマイクの位置によって聞こえ具合が変わってくるのでそれを利用した録音方法もあります。

集音範囲の狭いダイナミックマイクならではのマイキングの楽しみ方と言えます。

“ポン吉くん”
それぞれマイクの特性を知ることでレコーディングが楽しめそうですね!
“Haike”
そうですね、マイク選びはオーディオインターフェイスとより音に違いがはっきり出やすいです。自分が何をしたいかによってマイクが変わってきますのでよく上記のポイントをよく押さえてえらびましょう。

MIDIキーボード

必ず必要とは言いませんが、MIDIキーボードがあると直感的な操作が可能になるので作業効率がアップします。

例えば、マウスやパソコンのキーボードを使ってドラムやピアノの打ち込みをすると、強弱とタイミングをそれぞれ編集することになるので非常に時間がかかっていまいます。

ドラムやピアノなどの打ち込みで使われるMIDIエディタ画面
ポン吉くん
パソコンのキーボードで打ち込みするとタイピングする場所も小さいからよく間違えるんです

しかし、鍵盤型のMIDIキーボードならリアルタイムで打ち込みが可能で同時に強弱もつけることができます。

そして少々弾き間違ったとしてもあとで修正するだけなので大幅な時間削減ができます。

デメリットとしては場所を使うことです。

パソコンやキーボードが設置されている上に鍵盤キーボードが置かれることになるので場所の配慮も大事になってきます。

あまり場所を使いたくない人は下のような鍵盤が小さいMIDIキーボードをオススメします。

まとめ

ここまでDTMで音楽作成をするために必要な機材を紹介しましたが、これが全て必ず必要とは限りません。

何が大事かというとこれからあなたが音楽作成をする上に本当に必要としているかいうことです。

高い機材を持っているから良い音楽が作れるかと言うとそんなことはありません。

音楽を作って残すためにはスマートフォンだけでも出来てしまいます。

しかし、DTMで音楽制作ができるようになると作曲の可能性が一気に幅広くなります

ですので、あなたの音楽制作で本当に必要かどうか十分に考慮して環境づくりしていきましょう。

 

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