今回はMIDIキーボードについてお話したいと思います。
キーボードがあればただ鍵盤を弾くだけではなく、音楽制作全体の効率化アップに役立ちます!
そんな非常に便利なツールですが、具体的にどんなことに役立つか徹底的にご紹介していきたいと思います。
MIDIキーボードがあればDTMでの作業効率が上がる
MIDIキーボードとはMIDI端子を装備した鍵盤のことです。
代表的なもとしてはシンセサイザキーボードや電子ピアノですね。
鍵盤を弾くことで、MIDI OUTやUSBの端子からデジタル信号としてリアルタイムに送り出すことができます。
そしてパソコン・DAWソフト・オーディオインターフェイスがあれば以下のことが出来るようになるんです!
MIDIキーボードで出来ること
- リアルタイムで演奏できる
- 録音して作曲や編曲が可能
- パソコン内や本体のソフトシンセを兼用することで音作りが自由自在
そんなMIDIキーボードですが、鍵盤を弾く以外にDTMの作業効率をアップさせるための有効なアイテムになるんです。
なぜならMIDIキーボードの有れば音楽制作の効率がグッと上がり、時間とストレスの縮小に繋がるからです。
もしMIIDキーボードが無い場合、ミュージックタイピングという機能を使えばパソコンのキーボードでピアノやソフトシンセを打ち込むことができます。
一見便利そうですが、キーボードの強さまでは判別出来ないので表現の幅が一気に狭まってしまいます。。。。
でもMIDIキーボードがあればステップ入力という方法でバシバシ鍵盤を入力するだけで音符が打ち込まれていくので作業が非常に楽です。
ステップ入力とは自分でリアルタイムに弾いて録音せず、マウスやMIDIキーボードなどを使って音符を置いていく方法です。
DAW用のMIDIキーボードがあればベロシティに対応してるので、音の強さも入力段階で反映させれます。
他にも最近のMIDIキーボードには【再生・停止・早送り・巻き戻し】のスイッチが本体に付いてるものもあります。
これを使えばDTMのリモコンとして楽に作業を進めることができます。
もちろん接続方法はMIDIだけではなくUSBで動作することができるので接続方法は非常にシンプル。
USBの対応は機種にもよるので購入前に必ずスペックを確認しましょう。
必要な鍵盤の数
製品によって鍵盤の数が違うので自分の用途に合わせて選びましょう。
一般的に鍵盤の数は、25鍵・37鍵・49鍵・61鍵・88鍵という5種類あります。
キーボードを選ぶときにまず一つ目の大事な基準になるんじゃないでしょうか。
それぞれ鍵盤数に分けてどんな人に向いているか解説していきましょう。
キーボード演奏が得意な人なら88鍵や61鍵
両手を使って鍵盤を弾く人なら充分に対応できます。
もちろんその分値段は他の鍵盤の少ないキーボードと比べて高くなってしまいます。
予算があまり出せないけどどうしても61鍵以上のキーボードが欲しいという方はM-AUDIO Keystation 88がオススメですね。
これは余分な機能が入っていない鍵盤機能のみのシンプルなキーボードです。
おそらく88鍵や61鍵クラスのキーボードでこの値段のものはこのM-AUDIOくらいではないでしょうか。
得意じゃないけどある程度演奏するのなら49鍵か61鍵
49鍵だと88鍵の約半分の大きさなので片手を使ってメロディやドラムの打ち込みに使うような人に向いていますね。
両手使って鍵盤を弾ける人には少し物足りないと感じるかもしれません。
ですが、オクターブスイッチが付いていますので低音から高音まで入力することができますのでご安心を!
音色確認用、打ち込み用なら25鍵や49鍵
25鍵となるとサイズは30〜40cm程度のコンパクトサイズなのでデスクの場所を大きく邪魔することはありません。
鍵盤数は非常に少ないので主に打ち込み用として使う人向きですね。
ピアノは弾けないけどこれからDTMを初めてみたいというDTM初心者の方にオススメできます。
鍵盤の感触(タッチ)
鍵盤を選ぶ時の大事な項目として【鍵盤の重さ】があります。
様々なタイプがありますが大きく分けて以下の3種類があります。
鍵盤のタイプ
- ライトウェイト鍵盤
- セミウェイト鍵盤
- ピアノタッチ鍵盤
鍵盤の重さによって演奏性に大きく関わってきますのでそれぞれどんな人に向いているかご紹介していきましょう。
打ち込みをメインで使うならライトウェイト鍵盤
ライトウェイトは【バネのみを使用した鍵盤】で、作りが少々チープに感じますが非常にタッチが軽くドラムやシンセサイザーなどの打ち込み、早弾きに向いています。
グラウンドピアノのようなリアル感触を大事にしたいならピアノタッチ鍵盤
グランドピアノのような非常にリアルなタッチ感がある鍵盤です。
メーカーによって【あえて重さの偏りを再現したタイプ】、【ピアノを模したタイプ】、【 全ての鍵盤が均一の重さになっているタイプ】などなど様々です。
材質も木製のもの、象牙に似せた物、プラスチック製等がありますが、その辺は好みだと思います。
値段は、ライトウェイトとセミウェイトに比べて高くなってしまいますが、まるで本物のグラウンドピアノのようなタッチ感で作業したい方にオススメですね。
予算をかけずにピアノのようなタッチで演奏できるセミウェイト鍵盤
ライトウェイト鍵盤とピアノタッチ鍵盤の中間にあたる鍵盤です。
ピアノタッチ鍵盤ほどリアルなタッチ感はありませんが、ライトウェイトより重みのある鍵盤です。
値段もピアノタッチ鍵盤と比べると安いのであまり予算はかけられないけどピアノのようなタッチ感で演奏したい人にオススメです!
オススメのMIDIキーボード
上記でご紹介したようにMIDIキーボードは本人の使用する用途によって選ぶキーボードが違ってきます。
打ち込みメインでこれからDTMを始めたい人向け
鍵盤は弾けないけど打ち込みメインで作業をこなしたいという方には25鍵のキーボードで充分だと思います。
以下の条件にピッタリというならこれから紹介する3台のMIDIキーボードがピッタリですね!
25鍵キーボードを選ぶ条件
- 机に乗るぐらいの大きさ
- 余計な機能は要らない
- デザインがシンプル
- 入力できさえすれば良い
- 軽め
KORG/microKEY-25
microKEYは、音楽制作システムをコンパクトかつシンプルに構築したいミュージシャンにとって、ベストなUSB MIDIキーボードです。
そんなmicroKEY-25ですが、黒鍵と白鍵の比率を演奏しやすいよう調整し、和音が押さえやすく、速いフレーズの演奏もしやすい、タッチや弾き心地にこだわった鍵盤です。
ピッチベンドとモジュレーションを操作できるジョイスティックやアルペジエーター機能を搭載し、限られたスペースながら充実したコントロール性で豊かな演奏表現を実現します。
また、microKEYはUSBバス・パワー駆動なので、Mac / WindowsとUSBケーブル1本で接続可能。
コンピューターと接続すればすぐに演奏を開始できます。
Akai/Professional MPK mini MK2
MPK mini MK2は、ベロシティ対応25鍵のミニ鍵盤を搭載したUSB-MIDIキーボードです。
ベロシティとは電子楽器の演奏情報のやり取りをするための規格であるMIDIにおいて、音の強弱を表す数値のことである。ベロシティは0~127の128段階あり、0は無音、127が最大の音の大きさとなっている。
ピッチやモジュレーション・コントロールのためのサムスティック、8つのバックライトつきのMPCパッド、アサイン可能な8つのQ-Linkノブを搭載。
ソフトシンセサイザーの「AIR Hybrid 3」「Sonivox Wobble」など豪華なソフトウエア音源も付属。
まさにダンスミュージックの演奏や制作にオススメです。
CME/Xkey Air 25
Bluetooth&USB対応のスタイリッシュかつコンパクトなMIDIキーボードです。
他のキーボードに比べて薄い設計なのでデスクに設置しても場所を取りませんね。
白鍵・黒鍵も薄いのでピアノを弾くのに慣れている人は違和感あるかもしれませんが、打ち込みメインやメロディを弾く程度なら問題ないでしょう。
Bluetooth対応なのでiPhoneやiPadなどとの接続も簡単です。
バッテリーでの動作時間も最大で10時間と、外出先での音楽制作にも安心して使えます。
鍵盤での演奏・打ち込みもしたい人向け
Roland/A-49
シンプルさを徹底しながらも【D-BEAM】という面白い機能を搭載した49鍵のMIDIキーボードです。
このキーボードの魅力は安価ながらも49鍵で 連打やグリッサンドなどのさまざまな演奏に表現に対応できるところですね。
そして他のMIDIキーボードと違うのがSuperNATURALモードとD-BEAMというちょっと変わった機能がを搭載されています。
SuperNATURALモードSuperNATURALモードは、アコースティック楽器特有の奏法をリアルタイムに切り替えたり、ノブやペダル操作で、INTEGRA-7やJUPITER-80、JUPITER-50といったSuperNATURAL音源の持つ、高い表現力を自在に操ることができます。
D-BEAMD-BEAMは、センサーに手かざして動かす事でPITCHやVOLUME・パラメータを自由に動きのあるMIDIデータを打ち込むことができる機能です。
49鍵なので自宅のデスクに設置しやすく、重量も軽いのでライブでも気軽に持っていくことができます。
IK Multimedia/iRig Keys I/O 49
プラグインソフトで有名なIK MultimediaのMIDIキーボードです。
実はなんとこれ、キーボード本体にオーディオインターフェース機能が搭載されています!
オーディオインターフェイスが搭載されることで、マイクやギターを本体に繋げることでレコーディング することができます。
また電池駆動に対応した48Vファンタム電源内蔵のクラスAのプリアンプを搭載していますから、ダイナミック・マイクやコンデンサー・マイク・お好きなマイクを接続可能です。
もちろん、シンセなどの電子楽器のライン出力や、ギター / ベースなどのHi-Z出力も接続することもできます。
ステレオのバランス出力も備えていますから、ライヴ会場などで長いケーブルを使ってPAシステムやミキサーに接続することもできます。特にキーボード・プレイヤーやDJの方にとって、便利な機能と言えるでしょう。
外装はプラスチック性なので傷つきやすいし耐久性には少し心配ですが、その分軽いので外に持ち込んでレコーディング も気軽に出来ます。
プロ・スペックのソフトウェアやアプリが付属しており、ユーザー登録すればすぐに使うことができます。
付属ソフト・音源
- ウンド&グルーヴ・ワークステーションの SampleTank 3 のフル・バージョン、オーケストラ音源
- Miroslav Philharmonik 2 CEビンテージ・シンセ音源
- Syntronik Pro-V
- ミキシング / マスタリング用プラグイン・スイートの T-RackS 4 Deluxe
高品位なプラグイン(バーチャル・インストゥルメント3種類、ダイナミクス / EQプラグイン10種類)と総計43GB以上、5,000種類という豊富なサウンドが楽しめます
本格的に鍵盤の演奏をしたい人向け
M-AUDIO ( エムオーディオ ) / Keystation 88 MIDIキーボード
88鍵キーボードの中でコスパ最強のキーボードです。
機能面は本当に必要最低限のシンプルさです。
搭載されている機能
- ピッチベンド
- トランスポートコントロール
- モジュレーション・ホイール
- オクターブボタン
鍵盤の感触はセミライトなのでチープに感じてしまいますが、88鍵で2万円という低価格は他にはないのでとにかくこだわりがなかったらこのキーボードがオススメです!
Studio Logic ( スタジオロジック ) / SL88 GRAND
MIDIキーボード SL88 GRAND は、コンパクトなボディに88鍵のFATAR製木製鍵盤を搭載しています。
鍵盤がハンマーアクション構造なのでグランドピアノのような感触で演奏することができます。
またカラーLCD画面や使いやすいジョイスティックなど新たなユーザー・インターフェイスを備え、制作からステージまで幅広く対応します。
ただ値段がそれなりに高いですが、演奏性と曲のクオリティを求めるならオススメです。
Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) / KOMPLETE KONTROL S88 MK2
ソフトシンセやプラグインソフトで有名なNative Instrumentsから販売されているMIDIキーボード。
この鍵盤もハンマーアクション構造のキーボードです。
Fatar製鍵盤ということもあり非常にリアルな感触ですが、一般的な電子ピアノと比べて鍵盤押した時の感触は浅めのような気がします。
Logic Pro X、Ableton Live、Cubase、Nuendo、GarageBandのトランスポート、ミキサー、編集機能に直接アクセスし、キーボード内蔵のディスプレイに視覚的なフィードバックやボリュームメーターを表示します。
またMIDIイン/アウトを使えば、外部音源もセットアップに組み込むことが可能です。
また、『KOMPLETE 12 SELECT』が無償でダウンロードできます。
このパッケージには2,500以上のサウンドと、25GB以上のインストゥルメントとエフェクトが収録され、どんなジャンルにも最適なサウンドパレットとして使用できます。
まとめ
いかがでしたか?
ここでキーボード選びで重要なことを今一度まとめてみましょう。
キーボード選びで大事なこと
- 鍵盤の数
- 鍵盤の感触(タッチ)
- 本体に付属・内臓されている機能・ソフト
音楽制作の環境や使い方によってキーボードが変わってきます。
今の自分にどのキーボードが合うか上記の3つのポイントを押さえて選ぶと良いでしょう!