【初心者必見!】レコーディング するためのマイクの種類と選び方




“Haike”
どうも、宅録クリエイターのHaike( icon-twitter @Haike_Guitar)です。

今回は、マイクの種類について解説していきたいと思います。

“ポン吉くん”
マイクってどれも同じようなものじゃないんですか?
“Haike”
マイクって非常に奥深いものでそれぞれ音のキャラクターが違うし、使い方によっては向き不向きがあるんですよ。
“ポン吉くん”
なんだか難しそー…
“Haike”
安心してください、今回はざっくり大きく分けてコンデンサーマイクダイナミックマイクの2つに分けてわかりやすく丁寧に解説していきたいと思います!

マイクを選ぶ

マイクはモデルによって声質がかなり変わってきます。

大きく分けて「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」です。

“Haike”
ではそれぞれのマイクにどんな違いがあるか比較していきましょう。

ダイナミック型

ダイナミック型は中域の音に特徴があるマイクです。

コンデンサーマイクと比べて録れる距離は限られますが、マイクを向けた方向に対する指向性が強く周りのノイズを拾いにくいので自宅で録る際に扱いやすいメリットがあります。

ダイナミックマイクのメリット・デメリット

メリット

  • マイクを向けた方向に対する指向性が強い
  • 大きい音に強い(音割れしにくい)
  • 周りのノイズを拾いにくい(エアコンの運転音・空気清浄機の音・PCの音)
  • 頑丈に作られている

デメリット

  • 音質・感度が低い。

どんな人に向いているの?

“Haike”
ダイナミックマイクは、「声が大きい人や叫ぶようなボーカル」、「パンチのあるボーカル」を録りたいときなどに向いています。

ライブでよく使われるのはこの辺のメリットがあるからでしょう。

“ポン吉くん”
ライブでは良いかもしれないけど、レコーディングで使っても大丈夫なんですか?
“Haike”
もちろん大丈夫です!

プロのレコーディング でも歌い手のモチベーションを保つことは大事です。

マイクを手に歌うことでライブと同じような環境を作り、ボーカルに生き生きとしたテンション感を与えることができるんです。

ライブ・レコーディング で有名なダイナミックマイクはやはりSHURE ( シュアー ) のSM57と同じメーカーのSM58でしょう。

奥田民生さんの貴重なレコーディング 風景でもSM57やSM58を使って紹介されていますので、こちらも非常に参考になると思います。

ハンドマイクで歌う時に注意すること

マイクを持って歌うと「ブーン」という振動ノイズが発生してしまう可能性があります。

その場合は、タオルを巻けば握った際の振動ノイズを軽減できます。

マイクにタオルを巻いて歌うことでノイズを軽減できクリアに録れます。

コンデンサー型

プロのボーカルレコーディングでよく見かけるのがコンデンサーマイクです。

このコンデンサーマイクの大きな特徴としては、

コンデンサーマイクの特徴

  • 高〜低域のレンジが広い。
  • ボーカリストの強弱の表現を余すことなく収録できる。

囁き声や息遣いなど小さいな音もキレイに録ることができるので表現の幅が一気に広がります。

“Haike”
これがボーカルレコーディング の際、レコーディングスタジオでよく使われる大きな理由ですね。

しかし、感度の高さゆえ周囲の余計な音も拾いやすいので、エアコンや扇風機・機械などの運転する雑音が入らないよう電源を落としたりパーテションを設けるなどして対処しましょう。

“ポン吉くん”
僕のような初心者にオススメなコンデンサーマイクって何ですか?
“Haike”
初心者の場合、下記のような価格帯の安いマイクから選ぶことをオススメします。

こちらの動画でも音質を確認してみましょう。

“ポン吉くん”
値段の安いマイクから初めたら音質的に不安が…
“Haike”
値段が安いからと言っても音質が悪いことはなく充分使えるマイクですよ。

確かにマイクはサウンドの大半を決める大事な機材ですが、初期投資が高いと初心者には負担が大きいですよね?

それなら気軽にレコーディングの感覚を掴んでもらうためにも安価なマイクや機材を使ってもらうことをオススメしています。 

また、安価なマイクでもリフレクションフィルターポップガードを設置することで性能を充分に発揮することができます。

レコーディング の数をこなして今使っているマイクや他の機材に物足りなくなったら、そこで初めてグレードの高い機材を検討してみてはいかがでしょうか?

ファンタム電源は必須

コンデンサーマイクは基本的に電源が必要です。

“ポン吉くん”
ミキサーやオーディオインターフェイスにそのまま繋いだだけじゃ使えないんですか?
“Haike”
繋いだだけでは使えませんよ。

繋いだら下の画像のようなファンタム電源(+48V)をONにしてコンデンサーマイクが使えるようになります。

ファンタム電源(48V)の有無を確認しましょう。

手元のミキサーやオーディオインターフェイスに電源を供給する機能があれば問題ないありません。

もしその機能がない場合は、単体のファンタム電源を用意するかマイクが電池での駆動で対応しているか確認する必要があります。

物理的な衝撃と湿気は大敵

非常に高音質な特徴を持ったコンデンサーマイクですが、取り扱いには充分気をつける必要があります。

それは構造が非常にデリケートなので強いショック湿気が原因で故障に繋がる可能性があるからです。

“ポン吉くん”
梅雨になると湿気まみれだから大変じゃないですか!!

デシケーターと呼ばれる除湿ケースにコンデンサーマイクを保管すると湿気による故障を防げます。

“ポン吉くん”
コンデンサーマイクって維持費かかりますねー
“Haike”
代用品として密閉型の容器やジップロックと乾燥剤を使うことで湿気から守ることができますよ。
乾燥剤を入れたジップロックにマイクを入れて保管することで湿気から守ることができます。

ボーカル用には「単一指向性」を選ぼう

これはコンデンサーマイク・ダイナミックマイクも共通して言えることですが、ボーカル1人に対してレコーディング するときは【単一指向性】のマイクを使いましょう!

その他に指向性にはいろいろなタイプがあります。

歌録りには、周囲の音を拾わない「単一指向性」のモデルを使うのが基本です。

 

また単一指向性は、上のような形の図で表現され「カーディオイド」とも言われています。

※SHUREの説明より引用
“Haike”
もちろん先ほど紹介したダイナミックマイクやコンデンサーマイクも単一指向性ですね。

ポップガードは忘れずに

マイクをセッティングするときはまず吹かれをいかに避けるかに注意することです。

吹かれとは声を出したときの音圧(息のこと)がマイクの振動板に直接かかることで発生する「ボッ!」「ボソッ!」といったノイズのこと。

もちろんプロのレコーディング 現場では吹かれに充分注意しています。

なので出来上がったCDには吹かれが入っていることはほとんどありません。

プロのボーカルレコーディングのように吹かれのないクリアな音質で録るためには、ポップガードは必需品です。

ポップガードは歌い手とマイクの間に配置します。

 

また、コンデンサーマイクは湿気に弱いと先ほど説明しましたよね?

実はコンデンサーマイクは人の息にも弱いのでポップガードがないと故障の原因にも繋がるんです。

“ポン吉くん”
そうか、人の息って水分含んでいるからコンデンサーマイクに直接かからないようにしないといけないってことですね?
“Haike”
そういうこと!ポップガード無しでコンデンサーマイクを使うのは業界的にご法度です。

ポップガードはそんな高い買い物ではないので比較的手に入りやすいアイテムです。

コンデンサーマイクを使う際は導入するよう心がけてください。

また、ダイナミックマイクにもポップガードを使用することで吹かれを防ぐことができます。

“Haike”
ダイナミックマイク用のポップガードもちゃんとあるんですよ!
“ポン吉くん”
これ、タモリさんのマイクみたい!

まとめ

いかがでしたか?

今回はマイクの種類について紹介させていただきましたが、ご理解いただけたでしょうか?

ざっくりまとめてみますとそれぞれのマイクは次のような人に向いています。

ダイナミックマイクはこんな方におすすめ

  • ライブに近い環境で歌いたい人
  • パンチ・勢いのある歌を録りたい人

コンデンサーマイクはこんな方におすすめ

  • 高音質でレコーディング したい人
  • ウィスパーボイス(囁き声)・息遣いなどの繊細な声をキレイに録りたい人

どちらのマイクもキャラクターが全くことなるので上記のような使い方でマイクを選んでいただくと自分の思い通りのレコーディングができます。

レコーディング は様々な機材が絡んでくるので最初は使い方に戸惑いが出てくるかもしれません。

しかし、ひとつひとつ丁寧にこなしていけば必ず慣れて自分のものになってきます。

自分の納得できる楽曲ができるように是非頑張ってトライしてみてください!

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